<高原列車は行く。福島県のド真んなか車窓風景。> | ||||||||
福島県郡山市と、新潟県を結ぶ磐越西線。川桁駅は猪苗代町にある。 昭和に掛けては、沼尻鉱山から運ばれる硫黄鉱石を索道で運び、沼尻駅から川桁まで運ぶ軌道線だった。 採掘された硫黄の搬出のために磐梯急行電鉄が敷設され、その終点である沼尻駅へは、鉱山から索道で硫黄が輸送されていた。しかし、1960年代に入ると石油精製の副産物由来の硫黄が市場に流通、価格が急落し閉山を余儀なくされている。 1888年(明治21年)7月:欧米式の精錬方式を導入して採掘が活発化。沼尻鉱山発祥の地(沼ノ平)にて硫黄精錬開始。 1900年(明治33年)7月:安達太良山大噴火。火砕流が採掘場を襲い死者72名、負傷者10名の被害が発生。採掘事業が一時停止する。 :採掘再開。1907年(明治40年)4月:日本硫黄株式会社設立。精錬所を移設。 福島県の、ド真ん中に位置する会津磐梯山。 その麓を、明治から大正。そして昭和44年まで沼尻軽便鉄道が走っていました。磐越西線川桁駅から、中ノ沢温泉にある沼尻駅まで16キロ程の軌道列車です。この線路は、安達太良山の硫黄鉱石採掘場から、ワイヤー軌道線で鉱石を沼尻まで運んだ後に貨車に積み替えて、川桁駅まで運んでいたのです。 最初は鉱石列車でしたが、大正から昭和に掛けて小さな車体を連結して客車にしました。 現在放送されているNHK朝のドラマ「エール」の舞台でもあります。私も年少の頃、親に連れられて中ノ沢温泉に湯治に行ってましたので、この軽便鉄道にも乗ったことがあります。
沼尻源泉 ·
鉄道:磐越西線・猪苗代駅よりバス約30分(磐梯東都バス) |
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