<福島吾妻山麓まぼろしの鼓滝探検>
吾妻山麓
 「梅雨期の吾妻山麓」
●福島県を代表する観光地でもある磐梯吾妻スカイライン。
福島市内から、フルーツラインを経由して高湯街道に向かう。その街道入り口に、情緒溢れる一軒の宿。それが、美肌美人に好まれる信夫温泉である。今回は、信夫温泉スタッフと共に幻の滝とも言われる鼓滝を目指しました。キイチゴ

しかしながら、時期は梅雨期。普通なら生憎とも思われるでしょうが、そこには魂胆?があるのです。一般の方には御法度なのだが、増水期ならではの瀑布を直下で感じて見たいからです。滝の鑑賞法は、周囲や遠くから眺めるのではなく、本来なら滝の飛沫を浴びながら一体化するものなのです。(修験者ではありませよ!)


■山の恵みは、トレッカーの心を癒し味わいを楽しませてくれます。
たくさんの山菜から果実もあります。クワの実。熟れた木苺は美味しかったです!これらは熊のオヤツですから、余り取らないで下さいね。

沢登り 「難所越え」
 ●それにしても、小雨が降りガスが斜面に舞い降りる。
もうお昼なのに、お弁当はザックの中にある。食べる時間を惜しむように、ブッシュの中に突き進みました。滝を真近にして、難所もありました。獣道が欠落して、危険なガレ場。そして濡れた岩肌がトレッカーを悩ませました。

ついに来ました鼓滝の下へ。
しかし、絶え間なく小雨が降りしきります。流れの色も、少し変化してきました。
素人衆には申し訳なかったが、単独で最後の岩に取り付きました。以前訪れていたから、最短登坂ルートは分かっていたので、突起岩を飛び越えながら鼓滝直下に向かった。沢水の岩肌は、酸性泉が流入しているため苔も生えていない。

●昔の沢登りでは、タカジョを履いてましたよ!
地下足袋とも言うけど、足の裏に当たる石の感触がいいんです。
これにより安定度が増して、岩を飛び越えられるのです。若い時はですけど。

鼓滝 
「幻の鼓滝に到達」

■吾妻山系一切経山付近から流れ降る須川は、高湯温泉近くの不動滝。
小さな滝を乗り越えて、急流となり約3km程で鼓滝に至ります。この写真の最上部を見てください。少し霧が掛かっていますけど、真ん丸な光景になっています。そして捻くれた4段の滝が面白いです。
この付近には、酸性土でもシドケや山菜のミズが多く見られます。
滝まで来れなかった皆さんは、せっせと山菜取りに励んでました!


モリアオガエル■もしこの滝を見学したい時には、できるなら午前9時から10時頃に到着するようにトレックしてください。その時間帯に晴れ間が見えるなら、素晴らしい虹の鼓滝が見られます。吾妻山麓の谷間から、鼓滝上空に冴え渡ります。

この滝周辺には、水棲昆虫などの生きもは見当たりませんでした。幻の滝の滝壺で、幻の渓魚がいないかなと思ったのですが、エサが居なけりゃ無りなお話ですよね!やっぱり、風雪流れ旅じゃないけれど、津軽三味線を持参して奏でたいと思います。本来は、クラシックギター奏者なんですけど、鼓滝には似合わないから。

■鼓滝取材の帰り道。
この時期ならではの産卵光景が見られました。モリアオガエルの卵塊が、沼上の枝に下がっていました。既に孵ったばかりのおたまじゃくしも沢山見えた。雪解け期には、山椒魚の産卵も見られます。沼にはジュンサイが漂い、まさに山に生きる動物達の楽園のようでした。決して人工的な動物園では見られない自然のままの姿。いつまでも残したいものです。




しのぶ露天風呂 「信夫温泉露天風呂」
■雨のトレックでしたけど、快晴の場面よりも荒れ模様写真の方が不思議とドラマチックなんですよね。汗だくで眺める滝よりも、濡れそぼってみる情景が似合っていると思いませんか?其れはともかく、何と言っても疲れを癒してくれるのは温泉です。何の手入れもしていない?山裾の樹木。湯舟までも、緑色に染まっています。


■硫黄泉は、少しだけ白濁しているが無臭です。
向かい側の藪には、時折カモシカが水飲みに来るそうです。そう言えば、タヌキも居ましたよね!数年前に写真を撮りましたから。できたら、熊さんが出てきて欲しいものです。アラスカのエスキモー部落に滞在していた時には、ジャグジーの前でヒグマが遊んでいました。もちろん、背丈2M。体重は150キロぐらいある本物のブラウンベアですよ!

そんなの見なくていいって? じゃぁ〜。可愛い彼女でも奥さんでも連れて来て下さい。
スタッフ一同。お待ちしております!

HPレイアウトは、全てドキュメントルポです。
アクセス:東北道福島西ICから土湯温泉方面R115を経由してフルーツライン高湯温泉方面。

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