「高湯不動滝から秘滝巡り」<吾妻山麓「幻の鼓滝」秘境ロマンを求めて。>  福島県福島市
■福島県福島市高湯街道。
ヤブ漕ぎ■フルーツラインから、磐梯吾妻スカイライン方面にハンドルを切る。
程なくして、最終の信号交差点となる。街道入り口の急カーブを曲がりながら進むと、左側に信夫温泉の標識が見えてくる。この温泉宿は、宿泊も、日帰り入浴も可能だから疲れた体を癒すには丁度いい。

私は、以前から沢登りを趣味として数々の滝を求めてトライしていた。今でこそ老体だが、秘境を前にして尻ごみする訳には行かない。つもり!だった。俺達3名は、トラックの荷台に4輪バギーを積み込み、温泉つり橋袂から狭い林道に進入した。この林道は、永年使用されていないため、道路状況が不明だったので万全を期していたのだ。

■旧林道を5キロほど進むと、これ以上は通行ができなかった。
車を捨てて、道無き道を進んで行く。100mも行かない内に、落石のため道は凸凹だった。
これから先は、ブッシュ帯もあるから少しづつ進む意外に手立ては無い。足元を確かめながら、未だ見ぬ鼓滝に急いだのである。

■戦後の植林地跡
我々が進んできた林道は、戦後に植林された杉林の為に造られた様だ。シドキ
行く手には、50年程の杉林が各所に見られた。しかし、どの場所も手入れなどはされていない。道理で道の修復もされていない筈である。この林の中は、思い掛けない収穫もあった。

山菜のシドキです。この山菜は、キク科の多年草で和名はモミジガサ、方言にはシドキ、シドケ、シドキナ、シンドキ、キノシタ、トウキチ、スドケ、シトキ等いろいろな呼び名がある。東北地方では一般的にシドケと呼ばれているようだ。 ミズ。アイコ。等など。これを見つけた女将さん!滝の事など忘れて、せっせとシドキに狂ってました!
苦戦■道に迷う3人組。
狭い道無き道を、歩く事30分が過ぎていた。
もうそろそろ到着してもいい頃なのだが、山腹を横切る獣道は未だ平行線を辿っている。斜面を曲がった時に、大きな滝の音を聞いた!この下にある!そんな誘惑の音は、是までに何度も聞いていたのだが、今度こそ間違いはない!大きな滝の音に、誰もがそう思ったに違いなかった。20分ほど掛けて斜面を降りてみると、滝など何処にもなかった。あの音は、幻だったのだろうか?間違いなかったのは、道に迷ってしまった事実だけだっだ。

沢沿いに遡行しようと試みたが、余りにも険しく断念!
再度来た道に戻り、再び山腹横断を開始したのである。
歩き始めてから45分。足元の獣道が、沢方向に降っいるのを感じた。そして再び、大きな滝の音が迫ってきたのである。今度こそ間違いはない!ドンドン滝の瀑布音が響いてきた。疲れている筈の3人組みだったが、それも忘れて岩場を乗り越えた。


幻の鼓滝に遭遇
■やっとの思いで、3人組は夢にまで見た幻の鼓滝に巡りあう事ができました。
幻の鼓滝その滝は、見るからに40m以上あると思われる巨大な滝だった。
悪戦苦闘のヤブ漕ぎ時間は、45分位だったろうか。道に迷わなければ、最短30分程度なら到達できる距離にあったのだ。滝の落とし口は狭かったが、一気に膨張して水飛沫が舞い上がる!滝壺内からは、異様な音が発生しているではないか!その飛沫は、あたかも鼓の音に合わせて舞いを演じているようだった。

鼓滝■滝壺は二段になっているのだが、最初の落ち込みは隠れていて確認できなかった。二つ目の滝壷の面積は、約30坪程だがこれ以上近づく事は不可能だ。しかし、少し離れてよく見てみると、両側の岩盤が「つつみ」のように円形に縁取られているのである。

◇幻の鼓滝」
誰が付けたのかは定かではないが、まさしく水の妖精が舞う鼓滝に違いなかった。この滝には面白い伝説がある。「村人が、山菜採りの途中で出会ったそうな。躍動する鼓滝を前にして我を忘れて身震いしたとか。帰り道、ハッと気がついた!手に持っていた筈の山菜袋が無かったのである。そうだ!あの滝を前にして、身動きできずに落としてしまったのだ。」

◇我々の鼓滝探検は、初トライで見事に到達しました。
この素晴らしい鼓滝を、多くの観光客の方々にお見せしたいと思っています。高湯不動滝から、須川沿いに降下して鼓滝。信夫温泉林道のルートになります。但し、安全対策はくれぐれも「自己責任」でお楽しみ下さい。


■福島県立美術館  福島県歴史資料館 福島市古関裕而記念館 福島市資料展示室 浄土平天文台 小鳥の森
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