「福島県熱塩加納村。郷川のヤマメ。」 
飯豊連峰
「神々が宿る飯豊連峰」
◆山形県。新潟県及び福島県境に位置する飯豊連峰は、昔から信仰の山として祭られてきた。福島県側の山麓には、肥沃な会津盆地が広がっている。

◆東北道郡山JCから、磐越道に進路を変えて会津若松方面に向かうと、山紫水明な猪苗代湖が見えてくる。標高500mもの高さに位置する、天空の湖だ。今年のKFB福島放送TV新番組。「猪苗代湖ガサガサ隊が行く」は、5月から10月まで俳優.中本賢主演で放送される。(因みに私もレギュラーです。)

◆今回訪れたのは、河東ICからR7.R121を経由して喜多方に向う。この街は、喜多方ラーメンで特に有名だ。街外れに、見落としそうな清流が流れている。今回目指したのは、旧121号線沿いにある田付川だった。
上流域には、小さな村落があるだけなので極めてフレッシュな水質である。棲息トラウトは、イワナ交じりの山女魚フィールド。

田付川 「田付川FFフィールド」

◆ 田付川の流れは、山形県境に位置する大峠付近を水源に阿賀野川に流れ降る。
その全長は、約20`前後の流程を維持している。
フィールドの特徴として、両岸帯はコンクリートブロックで施設されて小堰堤が各所
にある里川独特の渓相だ。

◆ 4月16日調査では、水温8度と低いものの「カワゲラ類。ヒラタ系。
ツツトビケラ類。」が多く観察された。初めてのフィールドだが、情報は現地
の方から戴いていたので、入渓ポイントも直ぐに分かった。


フキノトウ 「上流域のフキノトウ」

◆ この日は、雪解けの影響か水量が多かったので、リバーサイドの葦際にスポットをあててシュート。その殆どが、ウェディングしてアップキャストで攻めていく。セッテングフライは、魚よりも私が一番好きなCDCホワイトをウイング
にした#14ロイヤルコーチマン。

◆ しかしながら、人見知りしているのか?山女魚ちゃんの反応がまったくないのだぁ〜。
と思って遡行していたら、エサ釣りの先客がお二人さん!堰堤下の深みを、果敢に狙っていた。


里川のFlyFishing「ダウンクロス& Wet Fly」

◆ 水量がもう少し落ち着けば、フライフィッシングにベストフィールドなのだが、この日は流れの押しが強くて、ウエディングキャストに苦労した。二時間程して、ようやく初ライズにお目に掛かったら見事に空振り!

◆ 誰も見ていなかったからいいものを。是でも私は、Fly Castingのインストラクターをしているんですからね!自分自身苦笑いをしながら、フライにタッチしていなかったように思えて再度セカンドキャストを試みた。


一輪草 「やすらぎの一輪草」

◆ 山間に釣り旅をしていると、美しい野草にたくさん出逢います。
釣れない時には慰められて、ヒットすれば優しく見つめ合う。釣り人とは、ロマンチストな夢追い人。
私はいつも癒されてますけどね!



◆ 熱塩のトラウトは、甘くは無かった!会津の里イワナ
それっきり。これっきり。二度とお出ましにはなりませんでした。堰堤下流のポイントで、何と無しにウエットフライをヤケクソセッティング。#3番フロートロッドに、#6フックとは場違いだったが、ダウンクロスでモノは試しと流し込んでみた。
15ヤード程ドリフトさせた時、ブルブル!!っとグリップに激震が走りこんで来た。イワナだ!重くラインを引き込むアタリから、明らかに山女魚ではなかった。

◆ 入渓から3時間目に、初ヒットとは面目ない!しかし、イワナの魚体は25cm以上良型サイズ。次の堰堤サイドでは、ウルフドライ#14番で又してもイワナがヒット。
水量が豊富な渓流で、ダウンクロスに流すウエットフライは意外と効果的なんです。余り他言はできないけど、本流山女魚狙いでは良く使う手なんですよ!逆引きもアリです!

◆ 私は、山女魚が釣りたいのだ!!とぶつぶつ言いながらも春の会津路フィールドを満喫しました。
この近くには、昔からの秘湯を守る熱塩温泉があります。旅の疲れを癒すのは、山のオンナ(女魚)もいいけど、やっぱり温泉ですよね。山の幸はもちろんだが、何よりも地酒が美味しいのだ。シッポリ濡れながら、愚痴を聞いてくれる相方がいりゃぁ〜!最高なんですがネェ〜。


◆ 宿と釣り情報:ますや旅館
 http://www.akina.ne.jp/~hitou-/cgi/clip.masuya/clip.cgi
◆ 阿賀川非出資漁協:0242:83:1035