郡山市三穂田町渡辺良雄が行くホタル探検「のんびり露天で蛍の光」「郡山名物豆腐」
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  <幻想的なホタルの灯り>
■誰でもが、子供の頃に出逢った心の灯り。
それは、情緒あふれるホタルへの思い出だったかも知れない。

昭和40年代頃までは、郡山市市役所のある桑野地区から五百軒辺りまでホタルが見られました。今では住宅地と化して見る影もありません。郡山市郊外に位置する高旗山麓。この付近で、沢山の発見がありました。早春のカタクリの群生とショウジョウバカマの可憐な花。春のニリンソウ。初夏の大きなヤマユリ。自然薯もあるし、山栗も沢山実ります。秋はやっぱりキノコかな。冬は、ゆっくりと時を過します。
その中で無いものとは?それは自然の灯りです!
その贈り物は、ゲンジボタルが持ってきてくれるのです。

  [夕闇と共に眩い光]
■夕闇が迫るPM7:30分。
フィールド内の電灯を数箇所消してみた。
もちろん、川沿いの明かりだけを落として様子を見るのです。未だうっすらと樹木が見えたが、その暗がりから一匹舞い上がりました。15分ほどして、数匹が列になって飛んできました。
■PM8:20分。
道路向かい側の小川辺りで、水面に映る眩い光多数を発見!この時間当たりから、10時ごろがピークとなります。高く飛んでいるのは、主にオスが多いです。メスはどうしたのかって?

■ホタルが誕生して、その生命は10日以内です。
その間に、メスに巡り合わなければならないのです。


 「ゲンジボタル Luciola cruciata Motschulsky
体長15mm前後で、日本産ホタル類では大型種。成虫の前胸部中央には十字架形の黒い模様がある。幼虫はの中流域にすみ、カワニナを捕食する。初夏の風物詩として人気が高く、保全への試みが日本各地で行われているが、遺伝的に異なる特性を持った他地域のホタルの増殖・放流による遺伝子汚染が問題になってもいる。
ヘイケボタル Luciola lateralis Motschulsky」
体長8mm前後で、ゲンジボタルより小さい。おもに細流や水などの止水域で発生する。幼虫はカワニナだけでなくモノアラガイタニシなど様々な淡水生巻貝類を幅広く捕食し、やや富栄養化した環境にも適応する。また時にはに干上がる水田のような環境でも、鰓呼吸だけではなく空気呼吸を併用し、泥に潜って生き延びる。成虫の出現期間は長く、5月から9月頃まで発光が見られる。

満天の星空に山小屋を取り囲むように無数の灯りが舞い躍る。

夏の夜の
灯りを胸に
昔を偲ぶ
爺さまかな。
雌を求めて飛ぶ牡蛍。今宵は巡り合えたでしょうか。

自然の郷ホタル観察の足元は、芝生ですから安全です。
「ホタルの環境」
■自然の郷内には、渓流河川が流れています。これより上流には人家はありません。ここには、昔と同じく水棲昆虫も沢山います。各種のトンボも棲息しています。もちろん、ホタルが食性とするカワニナも沢山います。

自然の里では、これらの環境を守っています。
生息地には、洗剤は流しません。
川岸の保全にも気を使っています。