天戸川フライフィッシング

■福島市内から望む吾妻の雪ウサギも、ようやく其の姿を消した。吾妻連邦の麓にある福島盆地だが、意外と清流は少ない。山麓に温泉が沢山あるように、硫黄酸化物が流下しているからでもある。
　そんな中で、福島市街に最も近い渓流が天戸川である。土手一面に菜の花が咲き、小型ながらも山女魚が何度もライズしていた。
天戸川は、中流域まで里川特有のチョークストリーム（ゆったり流れている）。７Ｆ３番ロッドに、１４番ブラウンパラシュートをセット。天戸橋から入渓したが、いきなりパシャッと水面が割れた。ヒットしたのは、１０ｃｍほどのクチボソでした。でも、ガッカリはしません。天戸川中流では、これが当たり前なんです。

　小魚と遊んだ後は、大物が潜むブッシュ帯に変更。
これがベストタイミングでした。堰堤下のプールで、ビッグトラウトに遭遇した。水深７０ｃｍ。エグレ際にシュートする。黒い影がそっと近づき、フライをズボッと咥え込んだのだ。今日はクチボソと１５ｃｍ程の、余りにも小さいヤマメをヒットさせていたから、ドキッとしました。
　リーダーティペットは、５Ｘだったので慎重にランディング。尺上には５?_足りなかったけど、見事なイワナでした。多分このイワナは、近くの養魚場から逃走して来たのに違いない。天戸川は、中流域までは里川だが、上流は山岳渓流の渓相となる。
　釣り旅の癒しは、やっぱり温泉が一番です。天戸川近くに、信夫温泉があります。昔懐かしい長いつり橋のある一軒宿。初夏の行楽と釣り人の隠れ宿には最適です。板前さんは、渓流釣りが趣味。

●アクセス：東北道福島西IC〜R115経由フルーツライン。スカイライン高湯方面信号から右折。在庭坂天戸川。約30分。
●阿武隈川漁協：024-553-0488
年券：4500円。日釣券：900円。
現場：1000円。釣券は福島市内各釣具店で販売。

●つり橋の宿「信夫温泉のんびり館福島県福島市桜本字木通沢
TEL:024:591:1212